2011年6月9日木曜日

コンピュータの未来について考えさせられた WWDC2011 iOS 5

iOS 5 は、Twitter との連携や通知機能の強化により今まで以上に iPhone のような小さな画面でも多くの情報を一度に把握出来るようになりますね。


iOS 5 で搭載される通知機能の強化されたユーザインタフェースを見る限り JB の世界が開発現場として位置づけられていたのではないかと思うユーザインターフェースの酷似っぷりには驚いた方も多かったのではないでしょうか。

JB が悪いという風潮をたまに耳にすることがありますが、私はそうは思いません。壊れて動かなくなるのは自己責任です。そうして壊してしまったものまで Apple が手厚くサポートする筋合いはないのでサポート対象外となるのも納得です。ただそれだけのことです。

コンピュータで実現されてることをコンピュータでさらに良いものに改良していきたいと思うのは非常に良いことだと思います。そこに制限なんて誰にもかけられないし、創造活動をするなと言われるのと同じくらいおかしな事だと思います。もちろん権利所有者の利益を侵害するのを推奨しているわけではありません。既得権益といったら大げさですが、大きなものの動きが遅いことで生じる不便を改善する活動が何らかの理由で妨げられているとしたら、それはユーザにとって非常に残念なことだと思います。

技術というのは不便を便利にするためにあってグレーや白、黒といわれるものは秩序上の見方であり、立場変われば白いものも黒くなるし、黒いものも白くなると思うので一般的にみるとこの内容は悪い子ちゃん発言に相当するのでしょうね。

ここまで操作性の向上、フルスクリーン表示のアプリケーション、通知情報の見せ方で、文字情報や画像、動画を利用するユーザにとって新しい変革がもたらされたと感じてます。

では、アプリケーションやシステム開発者にとってはどうでしょうか?

目新しい変革はないんです。ファイルにアクセスするためには今までどおりパスを指定します。ちょっと21世紀なって依存性注入なんて DI (Dependency Injection) と言われるこじゃれたお話もありますが、私のようなへっぽこプログラマーにとってはデバッグが不便でやんなちゃいますw
オブジェクト指向の DI は、きっと具体性を持ち過ぎず、曖昧な指定でメソッド(関数)を実行できるという点で画期的なことなんでしょうね。

Appleが実現してきた新しいことは、プログラマーの怠慢や、ハードウェアスペックの限界、ネットワークインフラの問題によりユーザへ強いてきた不便を解消してくれるものだと思います。
WWDC 2011 で Apple から発表された新しいソフトウェアがお手本になり、今後世の中で作られていくプログラムがユーザにとってより素晴らしい体験が出来る要素のひとつになっていくことを祈るばかりです。

もうひとつ驚きの新機能は "iMessage" でした!

つい先日、日本では SMS がキャリアを超えて利用可能になると発表になったばかりなのに Apple さんたら、憎いことをしてくれるじゃありませんかw

あれ?もしかしてそれの矛盾を取り除くための布石だったのかな?どれだけ使い勝手がよいか体験したいのでぜひとも日本でも複数キャリアから iPhone を販売してほしいものです!!!

こう考えると、プログラミングの基本は変わらない。
だらか iOS にいろんなモノが近づいてゆくけれど、
本当のコーディング部分は Mac も必要だし、
現存するプログラマーの生産性を維持するためには
レガシーな標準入力装置としての
キーボードやマウスも当分は必要なのかもしれません。

ただ表立って目立つところではユーザへの見せ方や
操作性、利便性がより思いやりのあるものとなっていく。

ただしこれは Apple ユーザ特有の感覚であり、それ以外のひとには伝わらない。
Mac や iPhone 、iPod touch 、 iPad を体験してこそ得られる感覚であって、
Apple 製品を未経験の人に、いくら、文字や言葉で
一生懸命に表現しても伝わらない気がしてます。

だからこそ、この感動をいろんな形で表現したくなっちゃうんです!
そのために、Podcast やブログをやってるんですね(^^ゞ

ラスト1本の投稿に続きます。

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