2011年6月8日水曜日

コンピュータの未来について考えさせられた WWDC2011 OS X Lion

2011/6/6 Apple から OS X Lion, iOS5, iCloud が発表されました。
これらの詳細につきましてはAppleの公式発表、敬愛するITジャーナリストの方々が現地でWWDCの最初のカンファレンスを実際に生で見て物凄いスピードで書かれた記事をご覧ください。

Apple Special Event WWDC 2011 keynote




ITmedia +D モバイル より 神尾寿さんの WWDC2011 基調講演レポート

この投稿は速報で得た情報に対する私の思うところをトラックバック的な意味合いでお届けしたいと思います。



Mac OS として発表された OS X Lion は今まで iPhone や iPad で培われた iOS のイイトコロを Mac OS に "フィードバック" してきたところが注目ポイントとなっています。


Mac を指先で操作できる "Multi-Touch Gestures" は、iPhone や iPad で実現されていたタップ、スワイプ、ピンチインピンチアウト(二本の指で拡げることで表示しているものを拡大/縮小する)といった人間の指先でできる感覚的操作をパソコンの標準入力として実現してきました。



これはマウスの XY 座標、クリックボタン、ホイールスクロールといった今まで当たり前だった入力情報に対し、差をつけるという次元のものではなく、ユーザが今まさに利用しているコンテンツに応じて "Multi-Touch Gestures" で、より一層の操作性を高め、見た、読んだ、という領域から擬似的に体験したというところに行ってしまうのではないかと期待をしてしまいます。
※まさにコンジル!w

ここでの驚きとして、デバイス的には今までのタッチパット式から表面上の変化はなにもないのです。
「ボタンが増えて出来ることが増えました、新たな設定が増えて複雑な操作が出来るようになりました」では、出来るひとしか使えない残念な一過性のものになるでしょう。
それに比べて、Appleは素晴らしい機能をこの点においてはユーザが操作性向上の為に新たなデバイスを購入することなく OS X Lion を購入するだけで(29.99$ 日本では ¥2600 という一般的な標準 OS としては破格の安さで)シンプルに使えるというのは、今までの常識から考えてユーザにとって物凄く嬉しいことだと思います。

"Launchpad" と "Mission Control" は、デスクトップの概念を覆し、hideki 教授風にいうと『 Expose や Spaces が iPhone のスプリングボードと出会って恋をしたらこうなった♬』としか表現できませんwww
言葉で説明するには未知との遭遇すぎて表現できないので気になる方は、keynote を御覧ください。表現力が乏しくてホントごめんなさい(><) ここで言えることは、アプリケーションを使用するユーザとビジュアル的な操作で映像、画像、音声などの創造作業を行うクリエーターにとってパスという概念は不要になってくるということです。それはこの先、私たちが経験したことのない便利さが待っているのではないでしょうか。

オートセーブやレジューム機能は、概要を聞く限り、システム開発でソースコード管理に利用しているバージョン管理システム(CVS や Subversion、VSS、Git など)を一般化したのだろうと思います。コミット、アップデートを意識することなくOS上で作ったファイルやアプリケーションの設定に対して、ましてや物理メモリの内容さえもきっと?ユーザはバージョン管理システムの恩恵に預かれるというのはありがたいことです。

また、オートセーブとレジュームのおかげで Mac に対して iPhone のように気軽にスリープボタンを押せるようになると思います。Appleはスリープ機能を今までも用意してましたが、よりストレスなくスリープ機能を使ってもらう為にユーザのもつ不安を取り除いてくれたのだと思いました。

アプリケーションのフルスクリーン表示も熱いです。
マルチタスク、マルチタスクと騒がれる昨今(古いかしら?w)あえてシングルタスクを目指す感じ、この情報処理能力をストイックに追求している感じがたまりません。もちろんバックグラウンドでいろんなプロセスが動く必要があるので完全なシングルスレッドとまでは行かないと思いますが、より CPU の使い方をシンプルにしているのはユーザにとっても、アプリケーション開発者にとっても、ハードウェアにとっても、負荷を軽減してくれるのは嬉しいことだと思います。

なんだか極端な話しになりますが「ユーザは操作している対象に注目しているのであって、それ以外には興味がいかないんだよ」と教えられている様な気がします。
この点もシステム開発に携わる者として非常に勉強になります。

以後、2本の投稿に続きます。

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